前回記事の続きです。
前回の記事では、新NISAを始める上で、SBI証券の特徴を解説しました。
今回の記事では、SBI証券と比べて、楽天証券の良い点、いまいちな点を解説します。
最期に、SBI証券・楽天証券はどのような人にお勧めかまとめます。
楽天証券の良い点
楽天カードで月5万のクレジットカード投資ができる
SBI証券同様に、月5万のクレジットカード投資が可能です。
低コスト商品に対しては、次の還元率です。(2023年7月時点)
- 楽天プレミアムカード 1.0%
- 楽天ゴールドカード 0.75%
- その他の楽天カード 0.5%
楽天カードで月5万積み立てをすると、月あたり 250 の楽天ポイントが還元されます。
このポイントはそのまま楽天証券の投資に充当することができます。
楽天キャッシュで月5万の積立投資ができる
楽天証券では、クレカ積立のみでなく、楽天キャッシュでの積立も可能です。
楽天キャッシュとは、楽天Payなどで利用することができる、楽天の電子マネーです。
なお、証券のサイトで楽天キャッシュ積立を設定する際に、自動チャージという設定をすることができます。
これにより、楽天キャッシュを常に5万円に自動でキープするような設定ができます。
自動チャージ分は楽天カードから引き落とされることになります。
つまり、本質的に楽天カードの投資が、月あたり合計10万円できるということになります。
新NISAで月10万円投資を継続するとして、これは大きなメリットと思います。
ポイント還元については、自動チャージの際に 0.5% の楽天ポイントが得られます。
楽天銀行口座と連携することができる
SBI証券同様に、銀行口座と証券口座の連携が可能です。
マネーブリッジという設定になります。
ただし、SBI証券とは仕組みが少し異なります。
- 楽天銀行口座の残高が、証券口座の余力として自動で反映される。
- 楽天証券で購入のオペレーションを行うと、必要な金額が自動で証券口座へ入金される。
- 証券口座の余剰金は、夜間に銀行口座へ自動で戻っていく。
また、銀行口座、証券口座にそれぞれ最低限残しておく金額も指定することができます。
例えば、次のように指定すると、銀行口座に常に 300 万円残しつつ、残りを証券口座の余力とするような設定ができます。
ハイブリッド口座のように冗長な口座がない分、使い勝手が非常に良いです。
若干のデメリットとしては、証券口座からの自動出勤が夜間のみである(リアルタイムではない)点ですが、普段使いで不便を感じることはないです。
UIがわかりやすい
楽天証券は、UIがとても優秀です。
操作は直観的ですし、投資信託の検索や比較なんかもしやすいです。
SBI証券もいっそ同じ UI にしてほしいくらいです。
SBI証券と比べていまいちな点
投資信託保有のポイント還元が弱い
ハッピープログラムというのに登録すると、投資信託の残高に応じてポイント還元を受けることができます。
ただし、毎月もらえるわけではなく、特定の残高を達成する際に一度ずつだけもらえる仕組みです。
合計で 2090ポイントもらってしまうと、これっきりです。
これ以上残高保有に対するポイント還元はありません。
SBI 証券と比べて、かなり弱い点です。(昔は SBI証券より、むしろ還元率がよかったのに)
ATM を使う時はキャッシュカードが必要(楽天銀行)
楽天銀行からお金をおろすときは、キャッシュカードが必須です。
これだけ書くと普通のことのように思いますが、住信SBIネット銀行でスマホでの ATM 操作を経験すると、とても不便を感じます。
ここはとてもレベルアップしてほしい点です。
SBI証券・楽天証券比較
SBI証券がお勧めな人
これまでの記事をまとめると、積立投資をするうえで、SBI証券は次のような人にお勧めです。
- 月々の投資予定が5万円以内の人
- 月々の投資予定が10万円で、少しでも高い投資効率を目指したい人
楽天証券がお勧めな人
楽天証券は次のような人にお勧めです。
- 月々の投資予定が10万円で、投資効率よりもストレスの少なさを求める人
おそらく、多くの人が進めるのは、投信マイレージのある SBI証券の方と思います。
実際、SBI証券への NISA口座移管をするための記事を、最近よく見かけます。
ただ、長く投資を続けるためには、精神的負担を軽減することも極めて重要です。
自分自身は何も気にしなくても、勝手に投資され、勝手に資産が増えていく、というのが理想的な長期投資です。
この点については楽天証券に優位性があります。
私自身は、証券口座は SBI と楽天両方とも保有しています。
資産は SBI 証券の方が多めですが、両方の口座にそれぞれ資産を抱えています。
そして NISA 口座は楽天証券の方に開設しています。
新NISA以降も、特に移管はせず、楽天証券の口座で NISA を運用し続ける予定です。
精神をすり減らさずに、気楽に自動的に運用していく形が私の答えです。
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