新NISA – SBI 投信マイレージの収益をシミュレーション

SBI証券には投信マイレージという仕組みがあります。
投信の保有残高に応じて、毎月 Vポイントなどの還元を受けることができます。

投信を保有するだけで、デメリットなくポイントをもらえる、とても素晴らしい制度です。
さらに Vポイントであれば、そのまま SBI 証券で投資信託を購入することができ、複利の効果でさらに収益の増加を見込むことができます。

この記事では、投信マイレージが実際にどの程度の利益をもたらすのか、シミュレーションを紹介します。

目次

投信マイレージの利率

シミュレーションの前に、投信マイレージの利率について解説です。

投信マイレージでもらえるポイントは、対象の投資信託銘柄によって異なります。

主要なものでは、次のような利率となっています。(2023年8月現在の利率)

銘柄名利率
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)0.0175%
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド0.022%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド0.022%
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0326%
はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)0.0336%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.0415%
通常銘柄(信託報酬が激安ではない銘柄)0.1~0.2%

なお、この中では eMAXIS Slim のオルカンが最も利率が高いです。
しかし、同銘柄は 2023年9月8日から信託報酬の値下げが行われますので、これに伴い、投信マイレージの利率が見直される可能性があるかと思います。

通常銘柄については、残高 1000万円未満の場合は 0.1%、1000万円以上の場合は 0.2% が適用されます。
信託報酬が高いものが対象になりますので、NISA の対象としては適切ではない銘柄ばかりです。
最近流行っているもので例を挙げると、レバナスやインド株などの投資信託がこれに該当します。

投信マイレージのシミュレーション

投信マイレージのシミュレーション対象として、新NISAで最も安全パイである eMAXIS Slim オルカンの 0.0415% を例にとります。

この利率は年率表記となっています。
毎月ポイントをもらえますが、これは {投資信託の残高 × 0.0415% × 月の日数 / 365 }と、毎月に案分された計算式となっています。

なお、銘柄ごとにポイントの小数点以下が切り捨てられてしまうらしいので、銘柄数は少数に絞っておくほうが、ほんの少しだけお得です。

シミュレーションの前提

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)に 2000万で一括投資する
  • 毎月末に、前月の保有残高に応じたポイント還元を受け取る
  • ポイントはすべて投資信託購入に充当する
  • オルカンの銘柄は、年率 7% で安定して成長する

シミュレーションの結果

定期的な年数で、投信マイレージ有無の金額を比較します。

年数投信マイレージなしマイレージ 0.0415%差分
0年2000万2000万0万
5年2835万2841万6万
10年4019万4036万17万
15年5698万5733万35万
20年8077万8144万67万

投資信託が順当に成長してくれた場合、20年間で 67万円得をすることになります。
年間平均では 3万3千円ほどお得です。

なお、このシミュレーションにおける、20年間のポイント還元は、実際には 36万ポイントほどになります。
つまり、残りの 31万(= 67万 - 36万)は、ポイントを投資に充当したことによって発生する収益となっています。

全体の金額からすると微々たる収益ではありますが、デメリットなしにこの収益を得られるのは、かなりお得です。

シミュレーション結果のグラフ

あまり参考にならないと思いますが、シミュレーション結果のグラフも掲載しておきます。
差分が微小すぎて線が重なっています。

参考:その他のシミュレーション

参考までに、他のシミュレーションパターンもいくつか掲載します。

40年までシミュレーションした場合

オルカンの 0.0415% で 40年間シミュレーションする例です。

年数投信マイレージなしマイレージ 0.0415%差分
0年2000万2000万0万
10年4019万4036万17万
20年8077万8144万67万
30年1億6233万1億6433万200万
40年3億2623万3億3161万538万

ここまでくると、投信マイレージ有無の差分が 500万を超えて、かなり大きくなります。
それ以上に資産額がすごいことになっていますね。

これだけ貯めて会社辞めたいものです。

通常銘柄の 0.2% でシミュレーションした場合

次に、オルカンではなく、通常銘柄の 0.2% でシミュレーションした場合の例を掲載します。

前提条件として、これまでのシミュレーション同様に、年間成長率を 7% で計算しています。

年数投信マイレージなしマイレージ 0.2%差分
0年2000万2000万0万
10年4019万4099万80万
20年8077万8402万325万
30年1億6233万1億7222万989万
40年3億2623万3億5301万2678万

オルカンと比べると、投信マイレージによる収益が 5倍くらい増えています。

利率が約5倍なので、予想通りといったところでしょうか。
とはいえ、実際に金額に換算してみると、かなり大きいように感じます。

ただ、これだけのために、レバナスやインド株に集中投資するのは、リスクが大きすぎるのでお勧めはしません。

まとめ

  • 低コスト銘柄を購入する場合は、投信マイレージの効果はそこまでは大きくはない
  • けども、デメリットなく収益が増加するので、とてもお得な制度
  • 受け取ったポイントは、すぐに再投資に充当すること!
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